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2005年07月31日

第47話

龍魔神「ぎゃろ!こいつに傷を付けられるのは俺だけだ!
    お前らまで無益な戦いで消耗したら、今回の作戦は台無しになる!
    俺に構わず速く行け!それにこいつなら、倒す方法は持っている!」

龍魔神の姿に何かを重ねたのかるりが叫んだ

るり「そんなバカ言わないで!こいつを皆でやっつけるのが一番・・・」

言い放つるりの口にぎゃろっぺの手が当てられる

ぎゃろ「龍魔神の言ってる事は正しい。るり、ギーガ、先へ行くぞ」
るり「あいつを一人で倒す方法なんてあるわけが・・・ギーガも早く龍魔神を助けに・・・!」
ギーガ「るりwwwwりゆうまじんならまけないとおもうwww
    あいつはぼったーなおかつちーたーだけどwwwwうそはつかないwww」

ぎゃろ「龍魔神!先に俺らは"本当の敵"を倒す!お前、ぜってえ死ぬなよ!」
龍魔神「当然だ・・・俺は、最もカッコイイBSだからな」
ギーガ「wwwさむいせりふいいやがつてwwwばーどでもないくせによ!」

視線を飛ばすぎゃろに、龍魔神が親指を立てて合図した
るりも納得したのか、遠巻きから龍魔神にブレスとアスムをかけると深く頷く

ギーガ「はやくいくぞwww!!」

先に駆けたギーガに続いてぎゃろとるりも戦線を離脱した

mide-DiCe「やべwww俺の実績が逃げちゃうwww」
龍魔神「おいバカゴリ、背中見せてんじゃねえぞ!」

追撃を加えようとするmide-DiCeを龍魔神がけん制する

mide-DiCe「まぁwwおkwwwお前から先に点数になってもらうわwww」


───────────


龍魔神にmide-DiCeを任せて、ぎゃろ・ギーガ・るりの三名はひろき邸の前へと辿りついた
ひろき邸の外装は、慣れ親しんだ高校の校舎を模した建物になっている。
そのかたちは彼らにとってはあまりにも残酷すぎた

るり「私達の校舎そっくりに作るなんて・・・」
ぎゃろ「ああ・・・ここに入れば、Lywell.とシルビアのうるさい声が聞こえて、プッチンとユウ~ががたがた暴れてて
    oroの事を尋ねた裂鬼助がMistyに引っ叩かれててさ・・・そんな日常が今でも帰ってきそうな気がするよな」
ギーガ「あるばいともしてないのに†sora†のやつかねもちだつたなwwwよくたかつたよwww」
るり「アルキ君とsnowさんの装備自慢、もう聞けないのよね・・・」

暫くの沈黙があったのち、一同は顔を見合わせて頷いた

ぎゃろ「バカでキモかったけど、いいクラスメイト達だった
    アイツらの弔い合戦と行こうか・・・!」


───────────


元々は製造BSである龍魔神は、PVP慣れしているmide-DiCeと比べて戦い方は拙い
最初は勢いのあった龍魔神も、今では防戦一方となっていた

mide-DiCe「どうした自称カッコマンwwwww」

無駄口を叩きながらもmide-DiCeの剣先は鈍ることを知らない
だが、龍魔神はmide-DiCeに対抗しうる秘法をただ一つだけ、本当に持っていた。

mide-DiCe「お前みたいなカッコマンは鏡でも見てオナニーしてろwwww」
龍魔神「無駄口、叩いてろよ・・・!」

防戦続きの龍魔神が、なんとか胆力を発揮してmide-DiCeに一撃を当てる
mide-DiCeがよろめいた隙に龍魔神は後ろへ走り距離をとった

龍魔神(こんな無様な姿、ぎゃろ達に見せたくはなかったからな・・・)

mide-DiCe「何ぶつぶつ言ってんだwwww一発当てたくらいで調子のんなwww」

mide-DiCeが両手剣を構えなおし龍魔神へと斬りかかろうとした瞬間───

龍魔神「うおおおおおおお!!」
mide-DiCe「は??」

最初はただのマキシマイズパワーかと思ったmide-DiCeだが、様子が違う。
戦闘BSとくらべると頼りないといえる龍魔神の肉体が、咆哮とともに盛り上がっていく


───その秘術、この世界で最大級の罪に問われる己の能力の違法改造


その工程を終えた時には、龍魔神の上半身は鋼鉄のような筋肉におおわれていた

龍魔神「ドーピング龍魔神チートだ・・・本気になった俺を止められるかな?」

投稿者 lirim : 2005年07月31日 08:39

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