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2005年06月22日

番外編ぼw 第7話「ありがとう」

シュバルツバルド共和国へ引き取られたろんぐぼーは
ショックの余り言葉を忘れてしまった
不幸な身の上の姫として民衆の好奇の目に晒され
ろんぐぼーはシュバルツバルドの城の中で幽閉されていた

ジュノーの例の賢者がろんぐぼーの自室へと訪れた
賢者「申し訳なかった・・・っ」
賢者「私が・・・私が貴女を探しにさえ行かなければ・・・」
賢者が地に頭をこすりつけてろんぐぼーに謝る
ろんぐぼー「ぼ~・・・w?」
ろんぐぼーの目は虚ろに空を見ている

ろんぐぼー本人の記憶がこの時余りなかったらしいので
よくは覚えてないそうだが、賢者の話によると
ろんぐぼーが生まれた当事、シュバルツバルドは王の独裁状態で非常に
治安が悪い国だったそうだ
王の独裁が数年続いた後、クーデターが起こった
王の子を身ごもってしまった王妃は内密にろんぐぼーを産み落とし
世の情勢を嘆き、家紋入りの産着と弓を添えて身を切り裂く思いで
GHの地下に生まれたばかりのろんぐぼーを置いてきたのだそうだ
どちらにせよシュバルツバルドにいてはろんぐぼーの命はない
その後罪の意識にさいなまれた王妃は自殺
王は長きのクーデターにより数年前に暗殺により死去
そのことを覚えていた賢者はGH最下層を訪れたということらしい

その後ろんぐぼーの状態を見かねた賢者は罰を受けるのを承知で
こっそりとろんぐぼーをルーンミッドガルドへと留学させた

そこまでろんぐぼーが話し終わったときナリは泣いている自分に気がついた
ナリ「そっか・・・お前そんな辛いことがあったんだね」
ろんぐぼー「ありがとう ないてくれるのね」
ろんぐぼー「でもね、もう、いまはへいき」
ろんぐぼー「りにあもきあいのみんなもやさしい、あなたみたいなともだちもできたわ」
そういって目に涙を浮かべ微笑むろんぐぼー
ナリは思わずろんぐぼーを抱きしめてしまう
ナリ「ああ、そうだな、お前がどっかの姫だろうが俺はずっとお前の友達だ」

涙を拭って自分の頭からいつもつけている赤いかわいいリボンを外した
ナリ「お前が初恋の人にもらったもんに比べたら何の価値もないかもだけどさ」
ナリ「おれはお前の味方だってこと、忘れないでくれよな」
そう言ってナリはろんぐぼーの頭にリボンを結う
ろんぐぼー「ありがとう、ナリ」

その後、ナリはろんぐぼーから花束を少し分けてもらい
一緒に下水の水路に流し、ろんぐぼーの仲間や恋人そして母親の冥福を祈った

そしてろんぐぼーはお守り袋から泥の塊を取り出し
両手からサラサラと水路に流した


ろんぐぼー「おかあさん、わたしはげんきでやってます」

                         KIAI学園番外編ぼw 完結

投稿者 lirim : 2005年06月22日 18:55

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