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2005年06月22日

番外編ぼw 第6話「おかあさん」

ただならぬ状態を察したろんぐぼーは家を飛び出し下水が一望できる高台に登り驚愕した
自分が生まれ育った下水が火の海になっている
ろんぐぼー「何・・・?なんで?どうして???!」
状況を理解できないろんぐぼーの耳に男の声が聞こえる
騎士「我はシュバルツバルド共和国騎士団長 王家の命により姫をお迎えに上がった」

シュバルツバルド共和国・・・
私・・・私のせいで・・・

足がすくんで動けないろんぐぼーを親スティングが引っ張る
親スティング「こっちよろんぐぼー、隠れていなさい」
家の中に連れ込まれ小さな棚の中に押し込まれた
震えが止まらない

やがて家のドアを叩くとも殴るともせぬ大きな音がした
騎士「開けろ!!姫はどこだ!!出せ!!!!」
親スティング「そのような者はいませんわ、さっさとこの下水から出てお行きなさい!」
騎士「何を生意気なモンスターの分際で」
数人の騎士が親スティングにピアースを連続で入れる
スティング「きゃああああああああああああああああ」
母親の声にとっさに我慢できず飛び出してしまうろんぐぼー
ろんぐぼー「おかあさん!!!!!!」

飛び出したろんぐぼーの目に映ったのは槍で串刺しにされる母親の姿だった
ろんぐぼー「おかあさん!!」
母親は槍で宙づりにされながらこっちをいつもと変わらぬ優しい目で見つめている
親スティング「ああ・・・ろんぐぼー・・・あなたはどうか・・・無事で・・・」
ろんぐぼー「おかあさん!!おかあさん!!やだよおかあさん!!」
息絶えゆく母親に必死にすがりつく
親スティング「離れていて・・も・・・ずっと私のかわいい・・・娘・・で・・・」

やがて母親はサラサラと砂とも泥ともつかぬ物になり、動かなくなる

母親の体は温かかった

ろんぐぼー「おかあさん!おかあさん!!!死んじゃやだよおかあさん!!」
母親の残骸を握りしめ泣き叫ぶろんぐぼーの絶叫が下水にこだまする

友人、恋人、そして母親を一度に失ったろんぐぼーは
生きる気力も失い騎士団の手によりシュバルツバルド共和国へと引き取られていった

投稿者 lirim : 2005年06月22日 18:54

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