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2005年05月04日

FC編 第3話「パンの男」

利明「あーもう!みんなでバカにして!!」
利明はぷりぷり怒りながら外に出た

ブリトニアの闇は深い
ゲフェンの町とは違って街灯もなく、月の光と砦から漏れる灯だけが頼りだ
利明「星が綺麗だなあ・・・」
利明は怖い話も忘れ星空を楽しみながらのんびりとペコのつなを引き散歩をしていた

いくつかの砦を見て回った後、最後のブリトニア1区画まで来た
利明「うわあ・・・すっげえ立派な砦・・・」
利明はその区画に立てられた砦を見上げた
KIAI学園のシンプルで機能的な砦とは違い、その砦にはさまざまな装飾が凝らされていた
砦前の旗にはふわレビ付属FC高校と書かれている
利明(ああ、ここがあの有名なFC高校の砦かあ・・・)
FC高校と言えばルーンミッドガルドシティ、プロンテラの富豪の子息達が集う高校だ

その時利明の背後から一人の男チャンピォンが一陣の風と共に残影で現れた

利明「うわあああびっくりしたあああ」
チャンピォンの男「何やあおまえ?どこのもんや?ここがどこかわかって来てるんか?あぁ?」
その男はパンをむしゃむしゃかじりながらふてぶてしい態度で利明をにらみつけている
強靭な肉体にはいくつものケンカ傷のようなものが見られる
利明「え・・・あの俺散歩がてらにここ通って砦見てただけです・・・」

チャンピォンの男「うっさいわ!帰れ帰れ!!よそもんが!」

利明はその筋肉男に顔に一発入れられてよろけて倒れてしまった
ひらりと身を返し砦にはいっていく男の上着の背中には「蛇夢」と金糸のど派手な刺繍が入っていた

利明「じゃ・・・む・・・?だから・・・パンなの・・・か・・・?」

アゴに強烈な一撃を入れられたせいか頭が回らない
利明はその豪華絢爛極まる砦の前で倒れ込んでしまった

投稿者 lirim : 2005年05月04日 05:01

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