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2005年05月10日

第37話

ぜ~ろの背後、透明人間が実体化するかのように何者かがうっすらと姿を現した
何者かが放った黒い闘気がぜ~ろの胴を一文字に引き裂く

ぜ~ろ「が!あっ、ごぶ」

内臓を破壊され、逆流してきた血液を吐きこぼしながらぜ~ろは倒れた
戦果を確認する事もなく何者かはMistyに襲い掛かってきた

Misty「くそっ、このやろう!」

咄嗟にソードメイスを横に振り払う
疾走してきた黒い影はMistyの攻撃を飛んで避け、Mistyの背後へと着地した

背に走る悪寒、Mistyは何も考えず前方へ体を投げ出す
ビュウと風を引き裂く音が背後で聞こえた

???「ほう、さすがですね・・・」

瞬時に体勢を整え背後に向き直るMisty
ソードメイスを逆手に構え攻撃してきた何者かを見つめた

Misty(首輪をしてねえ・・・まさかこいつは?)

カジキ鮪子「Misty君。ひろき先生が喜んでましたよ。粋なことをしてくれたと。
      そして、怒ってもいましたよ。ふざけた真似をしてくれたと、ね。」
Misty「やっぱり、てめえひろきの手下・・・!」
カジキ鮪子「手下?違いますよ。これからはBOTと肉入りのハイブリッドの時代なのです。
      BOTだけ、肉入りだけの不器用な連中と一緒にしないで貰いたいねぇ。」
Misty「・・・てめえみたいな野郎が・・・一番むかつくんだよ!」

カジキのいる地面に向け、拳ごとソードメイスを叩きつける
Mistyの怒りを代弁しているかのような大振動を、カジキは咄嗟のバックステップで攻撃をかわす

カジキ鮪子「そのうちヤツより偉くなるよ私はね。
      その前にとりあえず君を殺してひろきに認めてもらわないとね」

カジキの姿が消える──クローキング
今のMistyにとって、ここまで凶悪な仕様変更を遂げたスキルはない

Misty「ちい──!」

Mistyは走りながら、手当たり次第周囲にハンマーフォールを撃って牽制する
──その足取りはひろき邸の方へと向かっていた

───亀島北地区───

あれから彼女は何度もWisを試みたが、彼の存在は既にこの世にない事に気がついた。
薄々感づいてはいたが、自分を逃がすために死んでしまうなんて・・・

るり「何よ、そんな事しても・・・ちっともかっこよくなんかないよ・・・!」

ふらふらとした足取りでるりはさまよっていた

るり「わっ・・・?」

突如、足元に何かピンと張ったものが引っかかった。同時に何かがカランカランと音を立てる
るりはバランスを崩して前のめりに顔から大地に激突した


ギーガ「うはwwwwだれだwwwwwww!1」
ぎゃろ「ば、ばかやろうギーガ、誰かが侵入したからって大きな声立てるんじゃねえっ」

るり「え・・・その声って」

ぎゃろ「え?ま、まさか・・・!?」

声を聞くなり、泥のついた顔を拭こうともせずにるりはぎゃろっぺに走りよった

るり(daisu-ke、ありがとう・・・daisu-keのおかげだよ、ぎゃろに逢えた・・・!)

ギーガ「うはwwwおまえらwwwwうはwwwwwあついねwwwwwみてられないwwww」
ぎゃろ「ああ、どいつもこいつもばかやろう!るりもやめろ、ギーガも茶化すな!」

投稿者 lirim : 2005年05月10日 20:17

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