2005年04月14日
第34話
────半日前────
Misty達三人はある騎士と出会った、ルシーズである。
最初は警戒していたものの、Misty達がひろきと戦う算段を立てている事を知ると力添えを申し出てきた。
学校ではルシーズは学級委員長であり、教師ひろきとの関わりも濃密であったが、
ひろきとは相容れない考え方を持っていた。
ある時、ひろきの方針に口を出し、その翌日ルシーズは学級委員長の立場を解任される事になる。
学校内では有名なエピソードだっただけに、ルシーズがひろきに対して反抗的な感情を抱いている事はMisty達も知っていた
快くルシーズを仲間に加えると、ルシーズはひろきに立ち向かう為の一つの作戦を提案した。
ルシーズ「私一人でもひろきと戦おうと、温めていたアイデアです。だが協力者がいないと実行が難しい。
Mistyさん、ゼロさん、hirodyさん。協力をお願い致します────」
ルシーズの妙案。それはひろき邸へ送られている電力を断ち、混乱を誘い同時に爆発首輪を無効化する事だった
亀島のあちこちにそびえている電柱は、調べてみれば電線がひろき邸に向かっている。
爆発首輪は生徒が危険区域に入らなければ爆発しない。爆発には相応の条件が伴うという事は
首輪が単独で機能している可能性は低い、恐らくは首輪はひろき邸から操っている。
ルシーズ「そう、電力さえ断てばまず間違いなく首輪は機能しません。」
ぜ~ろ「おいおい、もしお前の読み違いだったらどうするんだ・・・?
俺達全員、ひろきの隠れ家に突っ込んだ時点であの世逝きだぞ?」
ルシーズ「ええ・・・しかしこれ以外に方法はないのです。ですが私の作戦を信じてください。
私が貴方達の行動力を信用するように。」
Misty「そうだな、これ以外に何か対抗の手段があるとは考えにくい。俺は、乗る」
hirody「同意だ。少しでも可能性があるなら賭けてみる。」
ぜ~ろ「しゃあねえ・・・やるぜ。もっともこんな状況が既に最低、これ以上最低なんてないしな。」
ルシーズ「皆さんの意思を確認しました。一緒にひろきを倒しましょう。それでは作戦ですが・・・」
ルシーズは戦いがはじまった瞬間から亀島の地理を調べ歩いていた
結果、幸いな事に今のところ危険区域には電柱は存在していない。
中央地区を中心としてその付近に4つの電柱があった。これが亀島に存在する全ての電柱である。
これを一気に爆破させ、電柱の機能を停止させたところでひろき邸に突撃するという寸法だ。
ルシーズ「各自マインを使って電柱を爆破。電柱間の距離は近いのでWisで連絡を取れるハズです。」
Misty「お互いにWisで爆発を確認し、一旦落ち合って・・・」
hirody「俺が皆に支援をかける。」
ぜ~ろ「そして一斉突撃、か。いいねぇ!」
ルシーズ「ええ、完璧ですよ。早速行動にうつりましょう!」
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ひろき邸の前、危険区域の手前にルシーズ、hirody、Misty、ぜ~ろが集まった
hirody「ブレッシング!速度増加!ブレッシング!速度増加っ!」
ルシーズ「もう一度確認します、各自電柱の破壊は完璧ですね?」
Misty「ああ!行けるぞっ!」
ぜ~ろ「こっちも問題ない!」
hirody「俺の方も大丈夫だ!ブレッシング、速度増加!・・・支援完了!」
ルシーズ「さぁ、私の発言が消えたら一斉に突撃です!」
いつの間にか、ルシーズの顔つきはGVGで指揮を執る時のそれになっていた
───亀島中央地区・ひろき邸───
電力の遮断──急にひろき邸内部は暗闇に包まれた
西船橋「館内電力断線!」
杏。「ひ、ひろき様!このままでは首輪も機能しませんっ!」
ひろき「まぁ慌てるな。それより私のBOTが全て落ちてしまった・・・これは許せないなぁ」
西船橋「ひろき様、今はそんな場合では・・・」
ひろき「全く、だから貴様らはいつまでも小物Boterなのだよぉ」
ひろきは腰を重たげにあげるとテーブルを蹴飛ばした
テーブルの下に置いてある四角い箱を持ち上げると自分のパソコンへと配線を繋いだ
ひろき「財産と電力は蓄えておくものですよ」
電源の落ちたパソコンが息を吹き返す。
ひろき「館内に予備電源があります。杏と船橋は復旧作業へ。
いや、急がなくてもいいですよ。反抗者どもの方は問題ありませんからねぇ」
ひろきは復旧したパソコンに何やらデータを打ち込み出した
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投稿者 lirim : 2005年04月14日 00:43