« スローター編 エピローグ | メイン | やぎた~ん編 第2話「やぎ付属」 »

2005年04月19日

やぎた~ん編 第1話「牛丼のあの子」

第1話「牛丼のあの子」

俺はリニア
ここルーンミッドガルドシティ最大の高校、KIAI学園の生徒会長だ
財力、権力、学力、人材、全て手に入れた・・・
毎日が平和で良い仲間にも恵まれている、幸せだ

今日はテストで半日で授業も終わりだ
リニア「もうすっかり春だなあ・・・天気もいいし今日は外で食うかぁ」
リニア「おばちゃーん!牛丼特盛り持ち帰りで!!」
食堂のおばちゃん「リニア君ごめんね今日もまだ牛肉だめなんだわあ」
リニア「そっかーじゃあ豚丼特盛で詰めて!」
食堂のおばちゃん「はいはい!」

詰めてもらった豚丼特盛をぶら下げて愛騎のペコに乗るリニア
リニア「ちょっと遠出するかな」
抜けるような青空の下ゲフェンを後にしてリニアは走り出した

ここは海が見えるお気に入りの場所
ルーンミッドガルドシティの物資や旅人を運ぶための船が日に何度と出入りするアルベルタ港
港の一角にペコをつなぎ豚丼をひろげた
すると後ろから声をかけられた
???「あれ先客かな?」
リニア「あ・・・」

横、いい?
???「横、いい?」
リニア「どうぞ」

頭に鈴をつけた赤いハイプリーストの制服を着た女の子だ 俺と同じくらいの歳だろう
よく見ると靴もアクセサリーも高価なものをつけている
どこかのカトリック系学校のお嬢様だろうか

かわいいやぎがプリントされた包みを開けてお弁当をひろげる彼女
俺は彼女の弁当の中身を思わずのぞきこんでしまった

牛丼だ

リニア「うわ牛丼だ!!!」
???「どうしました?w」
リニア「あ、ごめんw俺の住んでる町でさ、深刻な牛不足で牛丼が食えないんだ」
???「ええそうなの?私、いっぱい牛いるとこ知ってるよ?」
リニア「本当?」
???「明日仲間と行く予定だからきてみる?」
リニア「わかった じゃあ友達連れていってみるよ」
彼女は俺の豚丼と自分の牛丼を交換してくれた
久々の牛丼にすっかり気を良くした俺は彼女と連絡先を交換した

世間話をしつつ彼女と昼食を食べ終えた
???「じゃあ私行くね!」
リニア「あ、待って・・・名前は?」

???「子なつ!じゃあ明日ね!KIAI学園のリニア君!」

投稿者 lirim : 2005年04月19日 17:02

コメント

コメントしてください




保存しますか?

(書式を変更するような一部のHTMLタグを使うことができます)